2007年6月17日

上野の森美術館「アートで候。会田誠 山口晃」展、「山口晃|山愚痴屋澱エンナーレ2007」、藍画廊「長坂真帆」展、ギャラリーQ「坂本知野」展、ガレリア・グラフィカ bis「Exposition Saiko KAITO」、コバヤシ画廊「赤塚祐二」展、ギャラリー360°「ホンマタカシ NEW WAVES」展、ロゴスギャラリー「ホンマタカシ NEW WAVES」展(ギャラリー360°と同時開催)。

最初の展示は、招待券をもらったので行ってみた。山口晃の絵は、気が遠くなるほど細かいものが多く、その線に少し見入った。1本1本の線が的確に引かれているような気が。まるで地図を見ているような気分になった。(まあ六本木や渋谷など地域別の作品が多いのだけれど。)そしてなぜだか、中学生や高校生の頃にポスターを描いた感覚を思い出した。「没頭している感じ」を感じたのだろうか。

ホンマタカシの作品は出版物でしか見たことがなく、展覧会という形では初めてだった。8年間撮影された波の写真からなる展示。全体の写真数のどのくらいの量が、この展覧会のために選出されたのだろうか。形がない水が、写真に収められることで姿を現す。それを見れば、いつでも音が蘇る。海(波)の前では、何時間でも居られる。強風の場合は少し無理があるけれど。一定のリズムで繰り返される波の音やその見た目が、鼓動というか脈拍というか、そういうものと波長が合うからではないだろうか。ギャラリー360°の方は、白い壁に写真が掛かっていて、ひとつだけある窓から日が射していた。窓の外は大きな交差点で、たくさんの人が立ち止まっては歩き出してどこかに行った。

今日はたくさん歩いて、部屋に戻ったら少し眠ってしまった。起きたら頭が痛い。変な時間に眠るといつもこうだ。コーヒーを飲んで覚醒しよう。