2016年12月2日

身体も精神もくたびれた。
このままでは心が摩れてしまうので、
なんかこう、「いい映画を観よう。」と思い立ち、
部屋で「学校 II」を観た。

めっちゃ泣いた。
ぐずぐずである。

もう何度観たか分からない映画。
それでも良いって、すごいな。
もう20年前の作品なのか。

俺、もっと馬鹿だった方がよかったな。
佑也の方がいいよ、自分が馬鹿だって分かんないんだから。 
みんなが俺のこと馬鹿にしてんのが分かんだよ、先生。

高志が吐き出した、正直で、諦めにも似た、胸に抱え込んでいた気持ち。
本当は良くないことだと分かりつつ、先生に投げかけてしまった言葉。
自分ではどうしようもない、悔しさと悲しみ。
あのラーメン屋のシーンは、ほんとに辛い。
胸が詰まり、言葉にならない。


舞台は高等養護学校。
西田敏行演じる竜先生のクラスに入学してきた高志たち。
さまざまな障害を抱える彼らが卒業するまでの3年間を描いている。
差別、偏見、心ない言葉。
世間に確かに存在するそれらの描写もある。

その中で、
決められた明確な答えがない教育の現場で、
ひとりひとりの生徒と向き合い、迷い、寄り添う教師達。
ふと、人と人とは、「導く」とか「与える」とか、
そういうことではないんだな、と思った。

西田敏行をはじめ、脇を固める永瀬正敏、いしだあゆみ、吉岡秀隆が、それぞれの役を、心のひだを優しく撫でるように丁寧に演じている。




予告編も、見応えがある。
※予告の埋め込みができないので、クリックするとYouTubeに飛びます