2017年4月17日



今日、免許証の交付を受けてきました。




これ、
この右上の「普自二」の文字に憧れていたのだよ。
うれしいです。


ーーーー


ということで、二輪免許を取るまでの道のりについて書こうと思います。

長い。
今日の日記は長いです。
誰が読むのかな?というくらい長いです。





元々乗り物が好きでした。
下手の横好きですが車の運転も好きです。
映画でバイクのシーンとかあると、「かっこいいなあ。」と漠然と思っていました。

6年程前のある日、バイクの後ろに乗せてもらいました。
あのときの何とも言えない爽快感。
風になって駆ける感じ。
後ろで掴まりながら、すでに心奪われていました。
この乗り物を、自分で運転することができたらどんなにいいだろうと、いつしか思うようになっていました。

実は数年前に一度教習所に行ったことがありましたが、そのときは引き起こしができなくて、入校を断念しました。
でもそれからもずっとバイクのことは忘れていなくて、歩いているときとか、自分の横をバイクが通ったり、旧車のエンジン音が聞こえたりすると、目で追って「いいなあ。」と想い募らせていました。

免許取らなくちゃ、バイクを運転できない。
ならば頑張って取らなくちゃ。
ということで、引き起こしができなかったところとは別の教習所に行くことにしました。



2月8日(水)
説明が前後しますが、入校の前に簡単なテストというかチャレンジがあるんですね。
それが引き起こし、取り回し、センタースタンドの掛け外し、など。
これが最低限できないと、また入校を断られてしまう。
バイクはHONDAのCB400。
200kg近くある。
もうね、気合ですよ。
前日には肉食べて、当日は動きやすい服装と踏ん張れる靴で、いざ勝負。

おんどりゃあーーーー(免許取りたいんじゃーーーー)!
何回か踏ん張った後…できました!

本当は、テストしてくれた教官がちょっと手を貸してくれたのですが、それでもOKもらえました。
教習所に行く前から、YouTubeで引き起こしの動画を見まくり、イメトレを重ねて臨んだものの、いざ本番になったら動画やイメトレとは逆向きに倒されたバイク。
「さあ、やってみよう。」と教官。
焦りました。

「まじか。。」

今となってはこのときのテストでどうやって起こしたか憶えていない。
気合いでした。

OKもらえた時はうれしかった。
教習受けられる、っていう入り口に立っただけなんだけど、うれしかったな。
頑張ったから、その日は高いカルピス買って帰りました。

真冬というのに2月は教習がパンク状態で、実際に教習を受けられたのは3月に入ってからでした。
その間にヘルメットやグローブを揃えて、どきどきしていました。


2月晴れの日、バイク用品店に連れて行ってもらったとき。
パパ・クレープ食べた。



3月5日(日)
車の教習と同じで、二輪も第一段階、第二段階とあります。
ただ、車の免許を持っていると学科が免除になって、短期間で取れます。
しかし、ここで不安要素が。
自分は二輪免許を取ったら乗りたいバイクがあったのでMTを希望したのですが、持っている車の免許はAT。。

もうね、クラッチとかギアチェンジとか意味わからない。

最初の教習は二限つづきです。
最初の授業で基本操作の説明を受け、二限目で実際に乗車、運転。
つまり説明受けた後いきなり乗るんですが、手と足でやることが多くてパニックでした(ただでさえよくパニックになるんだぞ)。
頭の中で「パン!」て音が聞こえるくらいパニック。

バイク置き場から実際に乗り始める場所まで数十メートル移動する間に10回くらいバイクを倒しました。
重すぎて、バランスをうまく取れなくて、倒しまくった(さすがに走っている時には転ばなかったですが)。
この日担当だった女性教官の眼が、サーッと冷たくなっていくのが分かりましたね。

ただ、実際に走り始めたときの、「わああ」となった感じは気持ちよかった。
軽い。
バイクは走っている時の方が安定していて軽いんだっていうのが、話では聞いていたけど体感して分かりました。
今、自分一人で運転している!っていう嬉しさも。

ただ、停まるたびにふらついてバタバタと倒しまくるわけです。

そんなこんなで最初の授業は終了。
案の定、補習。



3月6日(月)
この日は二限続き。
一つ目の教習は昨日の補習。
なんとかOKもらえました。

この頃は、乗る・降りるという動作さえ一苦労でした。
乗るときも降りるときも一瞬片足になるでしょ。
バランスが取れてないからそのまま倒れたり。
よく倒れたなあ。

「目線が下がっている。」とよく言われましたな。
目線が下がると、もうあっという間に倒れるから不思議です。

普段生活しているとき、自分はつい目線が下がりがちになっています(歩きスマホは絶対しませんよ)。
例えば人とすれ違うときとか、つい目線を下の方に向けてしまう。
この癖がここにきて悪さするとは!

カーブを曲がる時も、行く先を見る(顔を向ける)と自然とバイクは曲がって行きます。
バイクは目線が大事な乗り物。

つい目線が下がってしまう癖をすこしでも改善しようと、歩いている時もそれを心がけるようにしました。
顔を上げて前を向く。
先の方を広い視野で見るように心がける。
歩いて道を曲がる時も顔を向けて曲がるようにしたり。
周りから見たらちょっと変かも知れないけど、意識的にそうしていました。


この日二つ目の教習は、本降りの雨でした。
ウォーミングアップでコースを何周かし、途中時速40kmまで出したり。
後半は、短距離での発進・加速・減速・停止。
終わったらUターンをして元の場所に戻り、その繰り返し。
このUターンも、そこまでうまくできませんでした。
先生の後ろに乗せてもらって見ていると単純な操作のように見えるのに、いざ自分がやるとできない。

毎回、その日の教習内容は事前に分かっているので何度も予習するのですが、教本で見て理解するのと、実際に運転するのではわけが違う。
バイクはどちゃくそ重いし、両手両足を別のタイミングで動かさなくちゃいけないし、もう、ずっとパニック。
この頃は余裕が全くありませんでした。


走ることはできても、発進と停止が不安定で倒してしまう。
他の人ができていることが、自分にはできない。
雨に打たれ水たまりの中にバイクと一緒に転んだときは、くじけそうになった。
なんとも言えない気持ちでした。
できない自分への悔しさ、「大変な奴が入校してきちゃったなあ!」って思われてるんじゃないかという恥ずかしさ。

そしてまた補習。

毎回、教習の最後にはその時間の総括(いいところ、改善点)や次回の教習内容についてなどの説明を受けるのですが、しょんぼりした自分を見かねたY先生が、「きっとできるようになるから、大丈夫。頑張ろう。」と声を掛けてくれたのが、とても、とても励みになりました。

でもやっぱりショックだった。
こんなに自分はできないのか、と。
帰り道、ときどき行くお店に寄って、ホットケーキと温かいスープを食べました。
このときの温かさ、たぶん忘れません。
雨に打たれずぶ濡れになり、結構参ってしまった心と冷えた身体が、すこしずつ回復していくようでした。



3月7日(火)
昨日の補習。
初めての夜の教習でした。
昨日と同じY先生が、始めに「よし、今日は終わらせよう。」と声を掛けてくれました。
この日は停止のときにバランスを崩して2回倒したのですが、「バイクは全然倒していいから。怪我だけ気を付けて。」と先生。
その言葉で、すこし緊張が解けました。

昨日満足にできなかったUターンも、「できるようになってきたね。」と言われて、すこし嬉しかった。
この日は補習内容をクリアできました。

そう、ここまで授業+補習できてるわけです。
つまり人の2倍時間がかかっている!
この後もずっとこの調子だったらどうしよう、と思っていました(ちなみにこの後は卒業まで補習を受けることはなかったです)。


毎回転倒するので、身体中(特に脚)はアザだらけでした。
えげつないほど。
こりゃ間違って見られたら暴力振るわれたと思われる、みたいな。
こんな脚になったことない、、というくらい腫れて、青くも赤くもなって。
痛かった。

でも不思議と、「もう嫌だ。乗りたくない。」とは思いませんでした。
どんなに青アザつくっても、傷ができても、「早くバイクに乗りたい、練習したい。」と思っていました。



余談:ドナドナ
駅から教習所までは無料送迎バスで移動するのですが、ほぼ毎回自分ひとりだけしか乗っていませんでした。
この送迎バスでの行き帰りの移動のことを、自分のなかで「ドナドナ」と呼んでいました。
ある晴れた昼下がり市場へ続く道を連れて行かれる牛のようだな、みたいな。



3月13日(月)
ウォーミングアップ(コース周回)のあと、短距離での発進・加速・減速・停止、など。
まだまだまだまだ全然完璧ではないけれど、すこーしずつできるようになってきました。
最後は一本橋とスラローム。

この日の転倒は2回(まだ転けます)。

一本橋はまあまあ。
スラロームはなかなかの強敵でした。
こんな重い乗り物でこんな動きしなくちゃならないなんて!と内心思っていました。

この頃はまだ楽しめる程の余裕がなかったですが、それでもすこしずつできることが増えてきている実感があり、それが支えになっていました。
次回はもっと上達するぞ、という気持ちがありました。



3月14日(火)
一本橋、スラローム。
3回転倒。
2回エンスト。
スラロームは何回目かでできるようになりました。

ただ、発進があんまりよくないと指摘されてしまいました(ここにきて…)。
半クラの感覚を、手の開き具合やエンジン音で分かるようにならないと。。
まだ身体で覚えられていないということなんだなあ、と痛感。

教習所に通い始めてしばらくしてから、どうも教本を読むのと50分という短い時間での乗車では自分は習得できないと悟りました。
もう、文明の利器。
ネット検索じゃ!ということで何か参考になるサイトはないかと探したところ、とてもいいサイトが見つかりました。

バイク初心者サポートラボ

このGon-Kさんのサイトに何度励まされたことか。
クリアしなくちゃならないそれぞれの項目のコツをつかめたのはもちろん、それ以上に精神面でだいぶ励まされました。



余談:ルーティン
この頃からルーティンを決めてやっていました。
ドナドナ(送迎バス)の前に午後の紅茶(ホットレモンティー)を買って飲む。
バスの中で毎回決まった音楽を聴く。
プロテクターを装着する順番。
グローブは左手から。
などなど。
なんとなく、ルーティンをすると入り込めるようになったというか、集中力が高まるきっかけになった気がします。



3月15日(水)
ウォーミングアップ(コース回り)して、クランク、S字、Uターン、一本橋、スラロームをひたすら繰り返し。
1回派手に転びました。
エンストめっちゃしました。
エンジンの回転数が足りないのにクラッチ繋いじゃったり。
一本橋の出来にムラがあるのと、スラロームももうちょっと。
パイロンは倒さないけど、もう少し大きく回れるようになりたい、と先生。
むー。
スラロームは、できたときとても気持ちがいいです。
ひらりひらりとパイロンを抜けていく。



3月19日(日)
シミュレーション教習。
教室の中で、ゲームセンターにあるようなダミーのバイクにまたがり、目の前の画面を見ながら運転操作します。

自動車教習との一番の違いは、二輪教習には路上教習が無いことです。
卒業まで、構内しか走らない。
そのためコースにはない道路や状況を想定した練習を、第一段階、第二段階ともにシミュレータを使って教習します。
でも本物のバイクと全然違うから、シミュレータの方が運転しづらかったです。。
ギアチェンジが無かったり、カーブもハンドルをきる方法でしか曲がれなかったり。



3月20日(月)
朝教習、二限続き。
体験ということでATに乗りました。
250ccでコース2周。
400ccのビッグスクーターで、コース1周。

乗ってみた感想は、スクーター怖い。。
ギアチェンジが無く、アクセルとブレーキが手での操作なので単純ですが、足をただステップに乗っけてるだけというのが怖かったです。
あと車体が大きいし重い。。
MT車はニーグリップ(つま先、くるぶし、スネの内側、ヒザを結んだラインでバイクを挟む)をすることでバランスを保ったりするのですが、スクーターはそれがないから、なんか足がふかふかして不安でした。。

その後、クランク、S字、坂道発進など。
第一段階終わり間近になっても、相変わらずエンストしたり、転倒したり、ふらついたり。
でも、段々とその回数が減ってきて、自分でもすこーーーーーしずつできることが増えてきている、という実感がありました。
それが嬉しかったです。
(他の人は普通にできてるんですけどね、自分はどちゃくそスロースターターで…。)


二限目は、いよいよ「みきわめ(教習効果の確認)」。
なんとここへきて倒しまくってしまいました。
でも最後の一回は一人で引き起こしができました。
(大きな声で言えないけれど、)発進・停止がこの頃でもまだ不安定でした。。
一本橋、スラロームも完璧でなかったですが、Y先生から「一応OK。」をもらいました。

「発進、停止がもうちょっとスムーズにできるといいんだけど、第二段階入ってからもそれは練習できるから。」とのことでした。

自分のこの出来でOKもらって大丈夫なのかな、、と内心思っていましたが、それでも嬉しかったです。



3月21日(火)
第二段階最初の教習はシミュレーションでした。
シミュレータに指示された通りにコースを回ります。
そこに色んな仕掛けというか、実際の道路で見られる状況が織り込まれています。
例えば、バス優先道路を走っている最中に後ろからバスが近づいてきたり、路上駐車があって進路変更しなければならなかったり。
一通り走り終わった後は、画面を見ながら、法律上ではこうしなくちゃならないってことを復習。
バイクは手足でやる操作が多いので、視界を広く捉えて車よりも瞬時に判断しないといけません。
それは事故を起こさないためにも、自分が事故に巻き込まれないためにもとても大事なことです。
バイクで事故ったら、下手したらミンチですから。

この日は終わりに第二段階で走るコースの説明がありました。
これを次回の教習までに頭に叩き込まなければなりません。
結構複雑(今でさえそんなに余裕無いんだぞ)!
しかも教習なので、ウィンカーを出すタイミングも決まっている。。
はたして秋葉さん、できるのでしょうか。



4月3日(月)
ほいで二段階の乗車教習。
前回から二週間弱空いてしまい、少々不安が。
やっぱり、間を空けずにガンガン練習できる方がいいと思います。

この日はコースを回った後、波状路(立ち乗り)、速度の違いでのカーブの曲がり方などを体験。
ちなみに波状路は普通二輪の卒検にはありません(大型にはあり)。

波状路で一回転倒。
エンストはしませんでした。



4月4日(火)
二段階は、第一段階で覚えたことを折り込みながらひたすらコースを走ります。
クランク、S字、坂道発進、急制動、一本橋、スラローム。。
むー。
自分の場合は、第二段階になってからすこしずつ完成度を上げていく、という感じでした。

ちなみにコースはAとBの二種類あり、事前に覚えておかなければなりません。
この日までに覚えました。
覚えたんですが、、実際に走ると全然違う。
ギアチェンジ、速度、ウィンカーを出すタイミング、目視、進路変更するタイミングなど、やることがたくさん。
またしても小パニックになっていました。

「走りに全くメリハリがない。」と、Y先生。
ゆっくり走ればいいってもんじゃない。
加速が全くできていない→ブレーキを使わない→走りが一定
になってしまうんです。
直線ではサードまで上げてがんがん走って!と。
この「走りのメリハリ」というのが自分の課題でした。

ただこの頃になると、倒したバイクを一人で余裕に引き起こしできるようになっていました。
経験とはすごいものです。
自分が200kg近い重さのバイクを起こせるようになるなんて(できなきゃまずいんだけども)。
体勢とか、身体のどこに力を入れるのか、そしてその力をバイクのどこらへんに作用させればいいのか、感覚的に分かるようになっていました。



4月6日(木)
Aコースを先頭で走りました。
後ろに人が続いていると落ち着かなくて変に焦ってしまう。
自分のよくないところです。
教習なんだから、自分のために練習しているのだから、人の目なんか気にせず、落ち着いて走ろうと心がけました。
深呼吸、深呼吸 & 深呼吸。。



4月7日(金)
コースを間違えてしまいました。
でもこの日初めて一回も倒しませんでした(ここにきてやっと!)。
Y先生から、「急制動の加速がもうすこし。」と言われました。
どうしても時速40kmまで出せない。

自分は最後まで急制動が苦手で、どうしても短距離で時速40kmまで出せず。
卒検ではこれが必須なので、先生からも「ブレーキはいいんだけど、加速がもうすこし。」と何度も言われました。



4月8日(土)
この日は3限続き。
一つ目は乗車。
この頃には転倒もエンストもしなくなっていました(やっとこさ)。
コースも覚えて、あとは細かいところを詰めていく、という感じでした。
「右折左折のときに大きく回ってしまうのは、目線が行く先を見ていないから。」との指摘。
そうでした、つい忘れてしまうけど、一に目線、二に目線!でした。
行く先をガン見です。

二つ目、三つ目の授業はシミュレータ。
また画面を見ながら運転操作します。
今回は、不意の事態への対応、という感じ。
交差点曲がってすぐのところに路駐の車がいたり、停まったバスの後ろから人が飛び出して来たり。
自分はぎりぎり、人を牽くことはしませんでした。。

公道に出たら、こんなことしょっちゅうあるんだろうなあ、と思いました。
バイクは車より事故にあったときのダメージが大きいから、事故を起こさないのはもちろんですが、巻き込まれないためにもよくよく注意しないとな、と感じます。



4月9日(日)
第二段階みきわめ(教習効果確認)。
二段階入ってからはほぼ毎日教習を入れられたので、一週間もせずみきわめに。。
これまた、みきわめがどちゃくそ(何回目)緊張しました。
まずはAコース。
心臓の鼓動が本当に聞こえるくらい。
もうガタガタだった。
久し振りにバイクを倒してしまうし、縁石に擦りそうになったり。。
「もうだめだ、みきわめOKもらえない。」とあきらめました。

コースを走り終わると、先生が「大丈夫?」と声を掛けてくれました。
正直に、「緊張してしまいました。」と言いました。
「発進が慎重すぎてゆっくりだから不安定になっている。もうちょっと加速つけるといいよ。」と。
そこでなぜだか緊張がほどけました。
「みきわめとか関係ねえー!(関係あるけど)これは教習だ、練習だ。」みたいな開き直りというか。
その後Bコースを回ったときは比較的落ち着いて走れました。
一本橋が途中で落ちてしまってアウトだったのだけれど、
「今の時点で9秒かかってるから、もうちょっと早く抜けちゃって大丈夫だよ。」と。
そうか、ゆっくりすぎたのか。
ちなみに普通二輪の一本橋のクリアタイムは7秒です。
7秒以上かけて渡れればOK。

最後、先生がもう一度一本橋に挑戦させてくれて無事クリアでき、OKもらえました。



4月10日(月)
いよいよ卒検。
すこし緊張しながらドナドナ。
担当教官は初めての先生でした。
卒検前日、Gon-Kさんのサイトを見て、イメトレ。

教習所もボランティアじゃないから、
まったく見込みのない人にみきわめOKは出しません。
ここまで来た自分を信じて、
いつもどおりやりましょう。

という言葉が心の支えになりました。

普段、自分を信じたりするのは苦手なのに、このときは「そうだ、あんなに転びまくってた自分がここまで来られて、卒検を受けることが許されたんだ。きっと大丈夫。」と思うことができました。

すべての項目において、本番までできなかったのは急制動の加速くらい。
あとはできてるんだからいつも通りやれば大丈夫、きっとできる。

自分はもともと緊張しいで、すぐ動悸が激しくなります。
でも卒検のときはそれほどでした。
事前の説明で先生が「これでもか!」というほど冗談をはさみまくってリラックスさせようとしてくれたこともあって、そこまで緊張しなかった(ほんと、くすくすと小さい笑いを散りばめてくれました)。
この日の卒検者は3名。
自分は2番目に走ることに。

でもやっぱり順番が回ってくるとどちゃくそ緊張しました。
いやほんと、どちゃくそ。
自分のルーティンを済ませ、
先生に「秋葉さんのいいタイミングで出発してください。」と言ってもらい、
深呼吸、深呼吸 & 深呼吸。。
いざコースへ!

検定中は検定車以外走っていないので(教習車がいない)、いつもの教習より空いたコースを走ることができます。
右折、左折を含むコースを走る中に、色んな課題が織り込まれています。

クランク
S字
坂道発進
急制動
一本橋
スラローム

一本橋の後半、アウトしそうになりましたが、ニーグリップがっちりきかせて踏ん張り堪えました。。
あと、「大丈夫、大丈夫、大丈夫…」と小声で言っていた。

検定終わってみた感触は、「いけた!」というものでした。
クランク、S字、スラロームでもパイロンを倒さなかったし、最後まで課題だった急制動の加速(時速40km)もクリアできた。
今までで一番よく走れた感触がありました。
落ち着いて走れることが、こんなに楽しいのか、と。


そして結果発表。
先生に呼ばれてブースへ。


席に着くなり「おーめでとうございますー!!」と先生。
思わず先生と握手しました!


本当に本当に嬉しかった。
すこし減点があったところの説明を受けたあと、「秋葉さん、背中がどっしり落ち着いていましたよ。」と言われました。
「できれば免許を取って終わりでなく、バイクに乗ってください。」と。

こんなに頑張ったのはいつぶりでしょうか。
夢に見た憧れの資格を取ることができた。
目標を立てて、それに向かって頑張った。
こんな自分でも目標を達成することができたという、すこし誇らしい気持ちでした。

卒検の日は曇り空でした。
前日と次の日は雨だったのに、この日は天気が味方してくれた。
たぶんこの曇り空を、忘れないと思います。



余談:さくら
ドナドナ(送迎バス)の停留所は、大きな桜の木の下でした。
毎回バスを待つあいだ、自然と木を見上げていました。
教習所に通い始めた頃は冬の終わりで枝だけだった木が、通うにつれて芽吹き始め、だんだんと蕾が大きくなっていき、第二段階の頃には満開に。
卒検に合格した日はだいぶ散り始めていました。
桜はあまり好きではなかったのですが、この桜のことは、きっと忘れないだろうと思います。





今回たびたび登場したY先生。
Y先生には一番教習を担当してもらいました。
駄目なところは的確に、すこしよくなったところも声を掛けていただき、できない自分が悔しくて落ち込んでたら、「できるようになるから、大丈夫。」と言葉を掛けてくれて、とても励みになりました。
残念だったのは、卒検の日に先生が不在でお会いできなかったことです。
まさか、自分が卒検一発OKもらえるとは、先生も思っていなかったんじゃないかな!
「あいつ明日もまた来るだろうな〜」くらいに思っていたのではないかな、と(それくらいできない教習生でしたので)。
卒業のとき、思い出に残ったスタッフの方にメッセージを書くことができたので、Y先生に残してきました。


ザッと感が否めないですが、こんな感じの教習生活でした。
果たして最後まで読まれた方はいるのでしょうか?


こうして振り返ると、この教習の思い出は一生ものになるだろうな、と思います。
もう通わないのが、すこし淋しい気持ちです。


教習に通っている間、精神的に参ることが重なり、
もう全部終わらせてしまいたい、いっそ消えてしまいたいと、また思うようになりました。
しんどかった。
自分みたいな屑、別に終わらせても困る人は居ないだろうと、車が横を通り過ぎるだけで涙がこぼれたり。
夜中、涙が止まらなくなって、戻って来られなくなることがありました。

それでも、相反して時間がくれば身体は教習所に向かうわけです。
それはお金が無駄になるからとか、教習所に迷惑をかけてしまうから、という理由だったかも知れません。
でも、半ば強制的にも、行かなければならない場所がある、というのは、よかったのかも知れません。
バイクに乗っている間は没頭することができたし、他の余計なことは考えないで済んだ(余裕がなかっただけですが)。
問題は何も解決していませんが、それでも、免許を取得できた、そういう新しいことを手に入れることができたというのは、すこし、自分にとってはいいことのような気が、今はしています。



今日の日記の着地点が見えない。


えっと、
日記をまた再開したので、またぽつぽつと、書いていけたらいいなと思います。


ねむい。
眠ります。




2017年4月10日



久しぶりの日記です。


今年の目標がふたつあって、そのうちのひとつが達成出来たら日記を書こうと思っていました。


そのひとつというのが、普通二輪免許取得でした。
そして今日、卒検に合格した。
まだ免許の交付を受けていないのだけど、卒検合格出来たら、もうね、あとは警察署行くだけだから大丈夫ってことで日記をまた再開します。