2010年7月29日

ブランドンのこと

ブランドン

自分はそのとき小学生で家の中では毎日嫌なことが起こっていて、思い出さないようにしていたら思い出さなくなった。ただあの頃の空気は憶えていて、今のそれと違いもっと軽かった。もっと単純で、今では簡単にできるようなことができなかった。インターネットがあったのか知らないが、今ほどゴミ同然の情報はなかったはずだ。苛立つ人も少なかった。もっと空気が軽く、今でこそ不便だと思うようなことであふれていたが、不便なことはなかった。本当はない。なくても構わないものばかりだ。ゴミみたいな世界で生きている。ブランドンは死んだ。彼の死んだ家を見たときに、自分が憶えているあの頃の世界と同じ気がした。そして自分はその頃に戻りたいと思っている。




2010年7月26日

Brandon Teena




2010年7月24日

反対側に知り合いを見つけ、次の場面では同じ側に移動して居て、自分はその後を気づかれないようについていく。階段を上っているところを下から見ていたら、その人物はこちらを見た。気づかれていたと思い、自分はそのまま立っている。ひとり人を連れていて、あの人も知っている、と思いながら自分はそのまま階段の下から見ている。あそこは人が多かった。人ごみで、自分の横を人がゆっくり流れていくような。あそこはきっと、自分の嫌いな駅だったと思う。新宿か、登戸か。という夢を見た。




2010年7月21日

労働と仕事。




2010年7月20日

労働と仕事。




2010年7月13日

Hさんに怒られる夢を見た。広い部屋のなか、展覧会の準備をしていて、自分の作品を持って行ったら「これではなくて、何年か前の、あの絵を持ってきて。」と言われた。自分は、その飾れない絵を持ってしばらく立っている、という夢。あの絵というのは、現実の最近の絵で、自分が夢の中で展覧会に持っていった絵は、現実の今から数年後ということだった。その、しばらく立ったままただ持っていた数年後の絵が、どんなだったのかまったく憶えていない。




2010年7月9日

日記1
恵比寿/東京都写真美術館「古屋誠一 メモワール.『愛の復讐、共に離れて…』」


日記2
デヴィッド・フィンチャー監督「ゾディアック」




2010年7月7日

今日は七夕。おめでとう。




2010年7月3日

「寝る前にお話を考えているんだよ。」
「実在の人物に役があってお話を進める。」
「面白くなってきたら、同じ場面を毎日見る。」
「疲れているときはお話を考えられない。」
「紙には書きとめていない。」
「朝、電車のなか。」
「その腕の傷はどうした。」
「これは高校生のときのもので、今のわたしにはどうすることもできないのです。」
「トウキョウソナタの最後、入試のシーンでケンジが弾く曲は萌の朱雀にも使われていたかな。」
「八日市場の駅の近く、古いマンションがあって、自分はそれに忍び込んだことがある。」
「人はほとんど住んでいなかったけれど、2階の通路を歩いた。」
「ある部屋の窓には明かりがついていて、ああ誰か中に居るんだと、しばらくドアの前に立っていた。」
「あのマンションは取り壊されたかもしれない。」
「今にも雨が降りそうな空の色だ。」
「僕はあの空が何色で出来ているか知っている。」
「僕の長所は、あの空が何色で出来ているか知っていることです。」
「しばらく夜空を見ていない。」
「そうではなくて、星を見ていない。」
「今の部屋から見える空は小さい。」
「窓は大きいほうがいい。」