2009年11月18日

石川町に大学の知り合いの展示を観に行った。最後に会ったのは、たしか去年の、まだ夏になる前だったと思う。あまり長居しても悪いかな、と思っていたのだけれど、結局2時間近く話していた。絵のことや、引っ越しのこと、あと、地震や雷、今までに会った変質者などの話。ギャラリーの前の道は通学路らしく、大きな窓からは下校する女子高生たちが見えていて、明るい話し声が響いていた。中を覗きながら通り過ぎていく子もいれば、そうでない子もいた。話をしながら、彼女がひとり、部屋で絵を描いている姿や、犬と散歩する姿、街の中をただ歩く姿が、スライドのように自分の頭の中に現れては切り替わっていき、自分はそれをぼうっと眺めていたのだけれど、部屋に帰ってきた今、まるでそれを実際に見ていたような気になった。