疲れているのに、眠れない。
眠い、のに、眠れない。
帰り道、自分の部屋の方向に恐ろしいくらい大きな月が出ていた。
下弦の月。
あんなところに山、あったっけ。と思ったら、雲だった。
最近、言葉にする元気がなくて、何も書かなかった。
今も何を書いていいのか、よく分からない。
毎日、何かしら思うことはあって、書きたいこともあって、書いては消したりした。
この日記を続けているのは、本当は兄だった人。たぶん、ときどき、何年かに一度かもしれないけれど、見てくれているから。
だから続けている。
ほかのことはよく忘れるけど、一日も忘れたことない。
時間は過ぎて、自分は最後に会ったときの年齢になって、今ならどんな話ができただろうと、いつも想ってる。
細い、空しくなるほど細いつながりでも、
その糸がつながる先が自分からは見えなくても、失くしたくない。