2008年9月8日

今日は2人展の1日目。
夕方まであまり人が来ず、連日の寝不足で眠気に襲われ、半分意識が飛んでいました。それでも夕方からは次々と、友人や知人や先生方がいらして、意識もしゃっきり、後半はあっという間でした。元気のいいおじさん(知らない御方)とも、結構長話をしました。自分は、ギャラリーなどで展覧会を見るとき、会場に誰も居ないといいなあ、と思いながらドアを開けます。なんというか、別に作家さんがいらっしゃるのはいいのですが、その方の考えとかメッセージとかを語られてしまうと、作品のおもしろさが分からなくなるというか。自分で判断できなくなってしまいます。そういうものが、作家が作品をつくる上でエネルギーになっているのは確かだと思いますけれど、見る方としては(少なくとも自分は)、作品を観るときには別に知りたくありません。そのため、自分が展覧会をやるときに会場に居るべきかどうかは悩みます。だから普段はオフィスに居て、しばらくすると顔を出してみるという感じで過ごしています。見に来た人は、何か知りたいことがあれば話し掛けられるでしょうし(できない方も居るでしょうが)、興味がなければすぐ立ち去っていくでしょう。それでいいと思います。
展覧会では、自分も観客ですし、何か明確に分かっていたら、絵は描いていないかも知れません。分からないから描いている、とも言えますが、ところがどっこい、それすら分かりません。でも、そういう中でも自分の絵が現れてくるのならば、今はそれでいいのではないか、という気がします。どこの世界もそうでしょうが、自由になるはずの絵は、いろんな余計な思惑やシステムに埋もれがちです。でもわたくしは、自分の大切なひとやものと同じように、自分の絵も、そういうどうでもいいことから守っていきたいです。これは相当大変でしょうけれど。