2011年3月1日

3月1日である。この数字の並び方はすきだ。ただ、春がもうすぐ来る。それは淋しい。春も夏も秋もすきだけれど、いっそ残りの日々が冬だけでもいいといつも思う。しかしそれはそれで、退屈な日々に変わってしまうのだろう。ならばこのままでいい。冬が終わるのと夜が終わるのは、同じ意味を持つ。



2週間ぶりに人と話して、緊張した。会うと決めていた人が居る店に向かう途中、「胸がドキドキしている」とはこういう感覚だ、と思い出した。いつも、人が自分の絵を見ているのを見ているとき、裸でその人の前に立たされているような気持ちになる。学生の頃に描いた課題の絵ではそんなことなかった。



帰り道、冷たい雨が降っていて、傘を持つ右手の感覚が無くなりながら、歩いた。