2007年9月28日

どうすればいいのか分からない。気に入らないのは確か。納得ができないまま、展覧会なんかしていいわけがない。それも確か。だめだだめだだめだだめだ。きっと、ひとりで居るのがよくない。前もそうだった。ひとりでいると、夢か現実か、わからなくなるというか。友人がいないわけではないです。誤解しないでください。ほら、こうやってすぐ弁解する。くだらない。誤解なんか怖いものか。本当は怖い。さて解答は。自分の体がどんどん小さくなっていくのが分かる。終いには虫みたいに踏まれるよ。このまま、部屋のドアを飛び出して、来月までどっかに放浪の旅にでも出たらどうなるでしょう。展覧会も約束もほっぽらかして、放浪の旅に出たらどうなるでしょう。そんなことできないし、する勇気もないけれど。ひとりひとり。独り言も言わないから、声が出るのか分からない。あーあー。応答せよ。誰に。言う。最後に話したのはいつでしょう。最後に泣いたのはいつでしょう。最後に笑ったのはいつでしょう。最後に怒ったのはだいぶ前。最後に呆れたのはつい最近。生き別れた双子よ、聞いているか。応答せよ。こんな日記、誰が読んでいるのか知らないけれど、読んでいたとして、気分のいいものではないでしょう。でも、誰の為に書いているわけじゃないんだよな。でも、誰かが読んでいると、意味とか出てくるのかな。うそばっかり。言ったじゃないか。たいして大切に思ってないからすぐ忘れるのさ。泣き虫小虫、はさんで捨てろ。気に入っている絵は何枚あるでしょう。きいたら驚くぞ。それだけ飾ってさあおしまい。逃げろ逃げろ。今もひとり、明日はふたり、あさってはさんにん、その次はふたり出て行ってまたひとり。気に入らない気に入らない。なんでこんなことまでして絵を見せなくちゃならないんだよ。本当はあの絵を飾りたい。でも駄目だってさ。そんなもの、展覧会の意味がないじゃないか。いっそ燃やせば仕方なくなるのかな。燃やしちゃおうか。そうしようそうしよう。それは明暗だよ。さあ、マッチを買ってきたよ。茶色いところでこすれば、赤いところにボシュって火がつくから、それをキャンバスに近づけて。わあ、きれいだね。まるで花火のようだよ。油絵具だからよく燃えるなあ。はなびはなび。もう絵はなくなりました。炭にもならず蒸発しました。あーくだらない。まだ読んでいるのかい。きっと絵がうまくいかないのは神様のせい。あの子のせい。日本のせい。同僚のせい。うそだようそだよ。自業自得ってやつですよ。そんなことは知っていますよ。ここまで読んでいるのなら、教えてあげるよ。会いたい人がいるんだよ。ずっと前からそう思っていたんだ。でもあの子はそうは思ってないんだよ。そんなことは知っているんだよ。あの子は知らない街に住んでいるんだ。だから会えない。偶然なんてそうそうあるもんじゃないんだよ。だから会えない。名前は知っているよ。でもそれだけじゃ手紙も出せやしない。あいたいなああいたいなあ。もう寝ているだろうね。夜遅いもの。次はいつ会えるかなあ。でもねでもね、もう会えないかもしれないよ。だってそうだろう。肝心な勇気がないのだからね。そういえば勇気って何色だろうね。なんとなく濃い赤色か、紫に近い赤色だと思うなあ。もしかしたらエメラルドグリーンだったりしてね。わらえるわらえる。そうしたらがっかりだなあ。こんなに長く文章書いているのに、気分がいっこうに晴れないよ。はれない。明日は雨だってさ。その湿気が体内に入り込んで、脳細胞をおかしくして、だから、今こんなに嫌な気分なのかな。今もひとり。物音もしないから、夢の中でおいてきぼりされたみたいな気分だよ。たった今ドアのチャイムが鳴っても怖いけれど、ひとりは嫌だな。明日はなにしようかな。でも雨なんだよな。気分が重いな。涙も出ないよ。絵ってなに。あの子に会いたいよ。