2018年7月18日





個展が終了しました。
1日だけ涼しい日があったけれど、ほかは朝から猛暑でした。
7月でこんなに暑いって、今まであったかな。

暑い中、展覧会を目指して来てくださった方、
ふらりと立ち寄ってくださった方、
みなさんありがとうございました。

最初は静かな展覧会になるなあ、と覚悟していたのですが、
日に日に来てくれる方が増え、
予想以上に多くの方にお越しいただきました。

胸がキュウっとなるような言葉を掛けられて、
しばらくそれを抱えながら、
ほんとにほんとにうれしかった。

自分の絵の位置というか、
危うさ、
弱さもすこし分かりました。

会場のギャラリーせいほうさんは、
自分が絵を描いている部屋の10倍以上広くて、
こんなに離れて自分の絵を観たのは初めてでした。
不思議な感じがした。

2週間まいにち会場に通って、
自分の絵を眺めていた時間は、
とても贅沢な時間でした。

絵をつづけたい、と思いました。

8年ぶりの個展。
いろいろありましたが、絵を観ていただけて、うれしかったです。




2018年7月2日



個展が始まりました。
今回、大作を中心に新作油絵12点を出しています。
人が居たり居なかったり、向こうに光があったり無かったりする絵を展示しています。

会場のギャラリーせいほうさんは、自分が絵を描いている部屋の10倍広く、離れたところからも絵を観ることができる。
不思議な感じがします。

自分の絵は、よく「暗い」とか「淋しそう」と言われます。
その理由は分かっている。
何もない風景で、色は寒々しいし、絵のなかに居る人はいつもひとりで、ただ佇んでいるから。
それでも、「暗い」や「淋しい」というものは、絶対な負のイメージではないとも思っています(というか信じている)。
淋しさを肯定したいという気持ちもどこかにあるのかもしれない。

何もないけど、そこにあるとなんだか心地よい。
海を見ていると、波の音を聞いていると落ち着くように、自分の絵もそういう存在に近づけたらいいな、と思っています。

ただ暗い気持ちだけで終わらない、そういう絵を描きたくて、今までやってきました。

いつの間にか絵を描くようになって、
振り返れば、必要不可欠な事柄以外で続けているのは、絵だけになっていました。
自然にというほど綺麗なものではなくて、辞める理由はいくらでもあって、続ける理由はほんのすこししかない。
それでも、そのほんのすこしの理由の力は大きくて、ここまでやってきました。

今回の12点、よかったら観ていただきたいです。
よろしくお願いします。