2014年12月15日

もう、それこそディスクが擦り切れるのではというくらい観ている。
映画「ドラゴンタトゥーの女」のラストシーンを、ふと思い出す。
リスベットがクリスマスプレゼントを渡そうとミカエルのマンションへ行くと、ちょうど彼が恋人と出かけるところだった。
それを離れたところから見つめ、ふと我に返ったように用意したプレゼントを道ばたのダストボックスへ投げ入れ、そのまま会わずに帰ってしまう。

あのときの、リスベットの空を見つめるような視線に、胸が軋む。
何を勘違いしているんだ、目を覚ませ、というような。
物語が進むにつれて人間らしい(といったらすこし陳腐だけれど)、感情や欲望を表わしていた彼女が、最後にはまた映画の冒頭のような、冷たくて凶暴で、でもどこか怯えているような姿に戻っていく。
リスベットはどこか、自分には幸福は訪れないと覚悟しているようで、まるで自分を見ているような気持ちになる。

映画の季節が冬ということもあってか、この季節によく観たくなる。





それで、しばらく日記を書くのをサボっていて、それでは日記ではないだろうということなのだけど、毎日何かしら書きたいことはあった。
ただ一言でも、ぽつぽつと書けばいいのに書かなかった。
自分は本当にまめな性格ではないな。

色々あった。
今となってはその一言だ。