2011年1月1日

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。今年も日記のようなものを書いたり、撮った写真を載せたりします。

元旦、蓮沼海岸に生まれて初めて初日の出を見に行った。日の出の時刻を国立天文台のサイトで調べて、それに合わせて車で向かった。初めてのことだから、渋滞するのかとか、海岸にどれくらいの人が集まっているのかとか見当も付かないまま、思いつきで行ったのだけれど、こんなにうまくいくことがあるのかというくらいの、一日の、一年の始まりだった。道は混んでいなくて、走り抜ける景色の変わりようを目の当たりにできた。星がだんだん消えて行く東の空が、群青色からオレンジに変わる間の紫はとても綺麗で、地面にある景色は黒一色のシルエットでまるで夢の中を駆け抜けているようだった。海に着いてみると、人はたくさん居たけれど、みんななぜだか横に並んで静かにしていた。自分が驚いたのは、海の色。あのような海は今まで見たことがない。日が昇る前、波が青白く輝いていて、涙がでそうになった。たかが海の色と思うかもしれないけれど、感激したんだ。久しぶりの感情だった。あんなに綺麗な海は、もしかしたら初めて見たかもしれない。いよいよ昇った太陽の光は眩しくて、朝日と夕日の違いが分かった。
周りにいる人たちも思い思いにそれを眺めていたのだと思う。計り知れない時間の流れの中で太陽は何も変わらず毎日あり続けるのに、今日という日の朝は一年のうちで最も待ちこがれられる日なのだろう。恵まれた天気と時間と場所で一年の始まりを迎えられたことが、まだ夢のようだ。海で朝を過ごすこと自体初めての経験だったのだけれど、とても清々しい気持ちだった。