2008年1月20日

帰りの地下鉄の駅で、手袋をなくしてしまい、少し焦った。たぶん、自分がホームに降りてからの本当に短い時間だったと思う。結局、駅員さんのところで見つかったのだけれど、そんな数分の間に届けられていたなんて。手元に戻ってきた手袋を、落とさないようにバッグに入れてからしばらくの間、手袋を探している途中に聞き込みをしたおばさんの声や、手袋を持って出てきた駅員さんの声や、届けてくれた人の見えない姿を思い出してみた。


さっきまであったものが一瞬で(というか自分が意識していないうちに)、姿を消す、あるいはそれ以前とはまったく違った状態になると、すぐに受け入れられない。それは物に限らずとも往々にしてある。どこかにあるはずと、希望を捨てきれない。