2011年1月13日

去年最後の日記は海の話で、今年最初の日記も海の話だった。今日も海の話。自分は泳げないので(水に浮くこともできない)、夏の海に行くことはまずないのだけれど、大学に入った頃から、海水浴客の居ない時期にはよく行くようになった。毎回、ただ海を眺めて、帰りに近くの喫茶店に寄るだけのコース。実家から海までは車で40分くらいかかるので、子供の頃は連れて行ってもらわないといけなかったけれど、大人になった今は自分ひとりで、思いつきで行くことができる。大人になってできることもある。映画もひとりで見られる。明日、新幹線の切符をとって、知らない街に行くことだって不可能じゃない。
映画「ロスト・イン・トランスレーション」の中の、日本に滞在しているアメリカ人の主人公が、ホテルでひとり何もすることが無いから京都にふらっと観光に行くシーンがすきだ。おそらく彼女が感じているのは笑えるような楽しさではないのだけれど、しみじみ静かにその時間の流れを体験している、というのが伝わってきて、自分にも似たような経験があるから、それを思い出させもしてくれる。


今年はふらっと、どこかに行ってみたい。