2016年8月11日

映画「Laundry」を久しぶりに見返した。
淋しさを知らなかったテルは、水絵と出会い、彼女を失うことで淋しさを知る。
淋しさのなかに取り残されていた水絵は、テルと出会い、自分の役割を見出す。
いびつで、苦しい、やさしい物語。


彼は、癒してくれない。
でも、洗い流してくれる。


傷口はふさがっても、傷跡は消えない。
でも、その記憶の汚れを洗い流してくれるように、テルはそこに居る。
おとぎ話のようなのに、日々の生活の匂いが、ちゃんとある。
白い鳩が飛び立つシーンは、清々しい。
ふたりのこれからを祝福するように、朝日に飛び交う。