2008年3月21日

駒場/日本民藝館「版と拓の美ー摺る・写す」展、東北沢/現代ハイツ「岩永洋美×梅野睦 おとなりさん」展、「宮崎勇次郎」展。


日本民藝館には初めて行った。素晴らしい建物。あのような建物に入れるというだけでも気分がよくなる。次は西館にも入ってみたい(西館は第2・第3水曜土曜のみ公開)。展示はなかなか見応えがあって、絵・版画・拓本の他にも、江戸時代や室町時代などの生活に使われた道具が展示されていて、そちらの方が自分としては興味深かった。生活で使うものを展示してそれをまじまじ眺めるというのも、よくよく考えれば奇妙なことかも知れないけれど、自分の経験では測り知れないほどの時間が経ったものは、やはりただそれだけで魅力的に見える。茶碗や糸巻きや鉄瓶など。とくに印象に残ったのは、螺鈿細工が施された手箱。貝殻によって梅や鳥が描かれていて、その美しさ、形の素朴さにうっとりしてしまう。


帰りに下北沢をフラフラ歩いて夕飯を食べた。鮭の西京焼定食。「いただきます。」をしてすぐに味噌汁のお椀をひっくり返した。お椀つながり、ということで。