2010年2月7日

雪が谷大塚/小島びじゅつ室「坂井淑恵 DIVE」展、東中野/東中野徒歩一「qp 頭部について」。
小島びじゅつ室は、気持ちのよい展覧会だった。2階展示室で、ロフトのようなところから俯瞰して絵を見られるのだけれど、それがよかった。普通そんなことは一般的なギャラリーではできない。瑞々しい絵の具の色と艶が、印象的な絵だった。小島びじゅつ室は変わった場所だけれど、そういうところで作品を見てもらいたいと思っている人は多いのではないだろうか。いわゆるホワイトキューブで作品を展示することを、自分は第一としていなくて、そればかりでは健全でないと思う。日の光が入る、あるいは夜の暗さが分かる場所に展示することも、作品を観るということにおいて、大切なのではないかと思う。確かに善し悪しがあり、注意力が必要だけれども。


前の用事が長引いて、夜になる前に見に行こうと思っていたqpさんの個展に着いたのが、結局夜9時だった…。この前展示に来てもらったとき「あんまり出さへんかもしれん。」と言っていたけれど、会場の壁にはたくさんの絵が飾ってあった。(作業台に置いてある絵もあった)。自分はqpさんのコラージュもすきなのだけれど、ドローイングもすきで、線が、いいじゃないですか。いや、線もいいのだけれど、つまりはその絵そのものにある空気が、いいと思う。見た人なら分かるかもしれないけれど。話しているときに言っていた、ひとつぼ展の個展に出していたときのコラージュにあるような考えている雰囲気は、最近のドローイングの絵とかにはあまり感じなくなってきた気がする。



帰り、部屋に向かう道中とても寒くて、「寒さと冷えは違う。今年は冷えです。」という言葉を思い出していた。
3週間くらい前にもらった花はまだ枯れずに、花びんに挿してある。