2010年12月23日

この前の日記に書いたCDをかけて、深く考えず車を走らせ海へ向かった。夕日が落ちるすこし前に着いて、胸にしみる音楽と、年末という季節柄と、冬の風の冷たさの中に身を置いて、何を考えるでもなく海を眺めていた。波は、なぜこうも体と心を無にしていくのか。なんというか、今日の海は本当に綺麗だったんだ。ただそれを他に誰も見ていないということが、信じられなかった。この世界にひとりぼっちで居ることを確認するために、自分はたまにこうしてふと海へ向かう。大体、蓮沼海岸に行くのだけれど、この海岸の近くにはシーブリーズという丸太小屋の喫茶店があって、いつも帰りに必ずここに寄る。コーヒーを飲みながらゆっくりして、本も持って行かなかったから、店に置いてある絵本を読んだ。ウサギの親子の話の「ぼく、にげちゃうよ」という古い絵本で、途中出てくる、母ウサギが雲になって空から風を吹き、子ウサギのヨットがその風に乗って海原を行く挿絵が、とても気に入った。絵本を読み終わった後も、その挿絵のページを眺めていた。日もすっかり落ちたころ、また音楽をかけながら帰った。部屋に戻ってからも、ベッドの中に入ってからも、今日見た海や空の色と空気の冷たさと、時間の流れを遅くしたような感覚が、まるで夢のようにふわふわと周りに存在していて、その中で自分はしばらく動けずに居た。












2010年12月20日

特に大したこともしないで休日が終わった。Amazonで買った18年前のCDを繰り返し聴いている。




2010年12月18日

日記1
一時期Amazonで映画のDVDをやたら買っていた時期があった。自分の中で、Amazonの波が不定期に訪れる。最近もまたそれで、すきな歌手のCDを立て続けに買っている。それも、18年前のとか。胸に沁みる。この音楽かけながら、今度海までドライブに行こう。



日記2
twitterやっているけれど誰のこともフォローしていないから本当に一人つぶやいているだけ。twitterの良さはきっとこういうことではないのだろうけれど。



日記3
掃除はやり始めたら止まらないほどすきなのに、やり始めるまでに時間がかかって、自分は駄目だと思う。思うだけ。



日記4
リーアム・ニーソン主演の「96時間」を見た。格好いい父親の映画。悪役がバタバタ倒されていくのはとても気持ちがよい。それはきっと、自分の中に、そういう願望があるからなのだろう。




2010年12月13日

今日はスティーブ・ブシェミの誕生日だ。自分のパソコン用のメールアドレスはブシェミの名前にしてある。何年か前、英会話の体験レッスンに行ったとき、それを見た英会話の先生とその話で盛り上がった。その人も一番好きな俳優はブシェミで、日本に来てから彼を知っている日本人に初めて会った、と。たくさん映画出ているし、一度見たら忘れられない顔だから、知っている人は多いのだろうけれど名前までは憶えていないのかもしれない。




最近見た展示
清澄白河/SAKuRA GALLERY「大谷楽展」、代官山/代官山ヒルサイドフォーラム「シェル美術大賞展2010」、原宿/ソーン・ツリーギャラリー「はやしはなこ個展 ヨアケノアケ-小高い山に捧ぐ-」、広尾/1223現代絵画「小笠原美環 ひかりかげ」展。


大谷君の展示を見るのは2回目で、それも今年に入ってからのものだったから、結構早いスパンの展示だったのだけれど、前回のときとガラリと絵の内容が変わっていてすこし驚いた。それも、いい方に進んでいるように見えて。自分は、絵(特に自分と同じオイルペインティング)を見たときに、落ち着いて絵を描いているのが伝わってくる絵が、どうしてもすきだ。これはどうしてだか分からない。もちろん例外もあるのだけれど。大谷君の絵はそれの典型で、じっと、そこから離れ難かった。
はなちゃんの展示は楽しみにしていた。何枚も欲しいものがあって迷ったけれど、最後は直感で選んで「家とヘビさん」の絵をもらった。自分には年の近い人ですきな絵描きが2人居て、そのひとりがはなちゃんだ。はなちゃんの絵、部屋に飾ることができて、とてもうれしい。今回のDMがすこぶる格好いいから、2枚もらって帰ってきた。
1223現代絵画には今回初めて行った。天井が高く、コンクリートが流されたままの床が気持ちよく、何よりも壁の白が(まだ新しいというのもあるけれど)潔癖なまでに白いままで冷たい感じに自分は好感を持った。というか、それよりも、小笠原さんの絵がすごくて、ショックを受けた。ああ、絵ってやっぱりいいな、と思う、それと、手で描くことの強さ、を目の当たりにする絵だった。特にソファと床が描かれた絵の前に自分はずいぶんと長いこと居た。笑われるかもしれないけれど、光って描けることを改めて気づいた。




2010年12月5日

いま、目が覚めそうだ。