2015年6月30日

虚しさ。
空しさ。
ひとつひとつ、一方的に目にしていたものが消えてゆく。

「何もないあの海に行きたいです。」




2015年6月29日

さっきまでの世界と違って見えたの。
何かが遠く離れてゆくのが分かったんだ。




それは君がよく知っていた過去、君はそれを忘れているだけさ。
それは僕がよく知っていた未来、僕はそれを忘れてゆくだけさ。




2015年6月25日

sleepy.abをずっと聴いている。
飽きることのない、いい歌がたくさんある。




2015年6月17日

一年経った。
本当は兄だった人。



一番星。


今でも毎日、想っている。
自分は最後に会ったときのあなたの年齢になった。
今ならお互いどんな話ができたのだろうと思うと、苦しくなる。
埋められない時間と距離がある。
人生には、手遅れなことがある。




2015年6月15日

日記1)大人たち
何年かぶりに大学に行った。
自分の母校は線路沿いにあり、電車の中から見ることはあったけれど、実際に行くことは何年もしなかった。
この大学に入学したのは、高校の美術の先生が声を掛けてくれたからだ。
その先生が、「秋葉は美大よりこういう学校の方が合っているかもしれない。」と、この大学を紹介してくれた。
そして、今の自分が居るのはこの大学に居た先生たち3人のお陰だ。
今回行ったのは、その先生たちに会うためだ。





自分にとって大切な存在である大人たち。
(もうひとりの先生の写真は見つからなかった)
この人たちに出会えたことは、自分の人生にとって大きな意味がある。
同じ年齢になったとき、自分は果たしてここまで大人になれるのだろうか、とふと考える。
帰りに先生たちと駅近くの居酒屋に行った(自分はずっとジンジャーエールを飲んでいた)。
面白い話も、耳が痛くなるような言葉も掛けてもらった。


大学に着いて、しばらく構内をぶらぶら歩いて回った。
この大学は色んな棟がつぎはぎのように繋がっていて、昔から統一感がまるでない。
まして何年か前に一部の棟を建て替えたりしていて、そのアンバランスさが余計に際立っていた。
だいぶ雰囲気が変わっているところもあったけれど、自分たちが居たころの面影が残っているところもあり、「ああ、自分はここに居たんだなあ。」と色々な記憶が鮮明に蘇ってきた。
この日、大学に行く前まで、「帰る場所があるというのはありがたいな。」などと思っていた。
でも、実際に構内を見て、学生たちを見ていたら、「もうここには戻れない。自分の帰る場所ではないんだ。」と思った。
学生はいるのだけど、そこはもう抜け殻のように見えた。
あの頃の自分たちはもう居ない。
おかしな大学だったので、おかしな思い出もたくさんある。
モラトリアムというぬるま湯に浸かっていた日々を遠く懐かしく思った。



先生たちの研究室が入っている棟からの景色。
夕日を眺めたり、天気がいい日は富士山が見えたりした。
在学中(とくに卒制やってた4年のとき)、何度この窓辺に居たか分からない。



アトリエに向かう階段。



自分は映画サークルに入っていた。
年に何回か自主制作した映画の上映会とかやっていた。





芸術学科のアトリエが入っている階。
在学中、彼女と描いた落書きは、壁のペンキが塗り替えられていて消えていた。



日記2)歯
先週と今週にわけて、歯を抜いた。
2本。
最初のはものの数秒で抜けて、もう片方は一時間近くかかった。
麻酔を何回か追加してもらったけれど、 歯医者さんが強い力をかける度に「ミシミシ」という音が耳に直接響いて、ホラーかよ!というくらい怖かった。

これはきっと、麻酔が切れたあと痛くなるやつだ、と覚悟していたら、腫れたわりには痛みはほとんどなかった。

まだ使える歯を抜くというのは、なんとも言えないやるせなさがある。
もう抜きたくない。




歯の亡骸が入っている、歯の形をしたケース(抜いた歯自体はグロいので載せられない)。
「すごく綺麗に抜けたから、持って帰る?」と言って、歯医者さんが自分の手首にこれをくくり付けてくれた。
最初、「いらないです。」と断ったのだけれど、「こんなに綺麗に抜けたんだよ?」と言うので、「じゃ連れて帰ります。」 と、もらってきた。




2015年6月13日

愛しい、まりあ。
惨めな僕を、どうか、笑わないでおくれ。
たとえ、世界中が僕を見下しても、どうか、今の僕を笑わないで。


「この世の果て」を見終わった。
子供のころに見て以来、ずっと心に引っ掛かっているドラマだった。

まりあの目は、誰かに似ている。
始めのころの、誰も信用していない、自分は幸せにはなれないんだという諦めにも似た覚悟のような目。
でも士郎に出会ったことで溢れて止まることのない彼女の愛情は、見ていると胸を締め付けられる。
登場人物の全員が、孤独な人生を抱えている。

愛しても愛されない。
愛されても愛さない。

「羊」を選ぶときの、征司とまりあのシーンは、静かな海を眺めているような穏やかさがある。




これは、たまにひとりで行く海。

ドラマチックな夕暮れも、真っ白な砂浜もないけれど、
自分はこの何も無い海がすきだ。
踏みにじられたくない、大切な場所だ。




何年か前に一度だけ、人を連れて行ったことがある。
なかなか会えない人。
早く会いたいな。




2015年6月12日



とてもうれしかった。