2008年4月12日

下馬/島田画廊「鷲見和紀郎 Yukel」展。

大学4年で鷲見さんのゼミをとっていた。それから鷲見さんと話すようになった。自分が知る大人のなかで、好きな大人の1人だ。また新しいところへ進んだ。



去年の冬の終わり、聞いたこと。そのころ自分はあまり人に会っていなくて、鷲見先生に誘われ、東京国立近代美術館の「靉光展」のレセプションに連れて行ってもらった。その帰り、入った蕎麦屋のテーブルの上に置かれた、器やコップや割り箸の袋やおしぼりなどで、「こういうものでも世界は作れるんだよ。」と言いながらいろいろ動かしたり、組み立てたり、やっぱり並べ替えたりしていた。それを自分が黙って見ていると、「君もやってみて。」と言われ、2人でテーブルの上に世界を作った。


「作品をつくると次の作品が見えて、その繰り返し。そうしてたくさんの時間が経ったあと、振り返って自分はどれだけ進んできたのか。そういうこと。」