2012年3月4日

風邪はだいぶよくなってきた。気持ちがふさぎがちになりそうで、これはあまりよくないなと思い、車で蓮沼海岸に行ってきた。自分がいつもいくところは海岸沿いの展望台のある近くで、その横に大きな駐車場があるから、いつもそこに車を停めて海まで歩く。展望台の近くは、日曜日ということもあって家族連れがたくさん居た。初めて、この駐車場が満車に近い状態になっているのを見た。いつも平日に行っていたから気がつかなかったけれど、家族や恋人たち にとってここは結構な遊び場なんだろうな。これでは海も混んでいるかな、と思いながら歩いて行くと、全然人が居なくて驚いた。この日はあまり寒くなく、波はなかなか高いが風は強くなく、明るい曇り空で海も白く霞んで綺麗だった。いつもそうだけれど、しばらくボーっと海を眺めていた。何をするでもない。ただ歩いて、波の近くまで行ったり、またそこから離れて海を振り返ったりする。高校生の頃、自分は美術部で、毎日放課後の美術室にいた。高校2年の冬の日の部活中、休憩のときにストーブのそばに椅子を置いてそこに座り、ストーブの中で燃える火をずっと眺めていたら、「火って見てると落ち着くでしょ。」と先生が言って、そのときの記憶がなんだか強く残っている。自分にとっては海も同じで、いつまでも見ていられる。その理由が分かりそうで分からないのだけれど。今日はそろそろ帰ろうかな、と海に背を向けて歩き出したとき、この日はいつもより高かったからか、海からしばらく離れたところでも波の音が大きく聞こえて、いつもより耳の感覚、とうか耳の意味を強く感じた。


蓮沼はすきだ。
自分はいつも、ひとりぼっちであることを確認するために海へ行く。