2010年2月5日

搬出。搬入のときと同じ赤帽さんにお願いした。この人は今までに何度か頼んでいる赤帽さんで、結構絵を運ぶ仕事を頼まれることが多いそうだ。いつも車を走り出しはじめると、ガムをくれる。京橋から自分のアパートまではだいたい2時間くらいかかる。車に乗るのがすきだから、窓の外の景色を眺めるのは、こういう搬出入とかの愉しみでもある。


たまに、勘がいいというか、そんなに詳しくあれこれ説明していないのに、話の内容をおさえる人が居るけれど、このGさんはまさにそういう人だと思う。美術のこととかよく知らないと言うけれど、絵の話とか、展覧会の話とか、会話がたのしい。犬を飼っていて、毎朝散歩に出るらしく、冬でも6時くらいに出掛けるらしい。ある日、家に帰ってくるとちょうど朝日が昇るころで、夕日と朝日の違い、夕日はずっと見ていられるけれど、朝日はすこし顔を出すだけでもう見ていられなくなるほど眩しい、と言っていた。「たそがれ」と「かわたれ」、昔の人はよくいったものだと話していた。