2008年4月17日

1週間前の日記に、「自分は、家族がテーマになっている映画を好んでみているようだ。」と書いた。それは友人に言われて気づいたことだ(今まで自分はそれに、本当に、全く気づかなかった)。それで、なぜそうなのかと考えてみた。好きな映画を挙げると、もちろん家族をテーマにしたものだけではないのだけれど、圧倒的に多いかも知れない。それに加え、さらに共通点が多いものを挙げるとしたら、洋画ならば「イカとクジラ」「サムサッカー」「家の鍵」「ダージリン急行」「Digging To China」などで、邦画ならば「萌の朱雀」「ゆれる」「酒井家のしあわせ」などだろうか。その共通点とは、家族がどこかうまくいっていなくて、でも崩壊するほどじゃないし、ぎこちなさは消えないまま家族として、別に哀しがることもなく、反対に希望に満ち溢れていくこともなく、そのまま暮らしていくというところかなあ(「萌の朱雀」だけは家族が離散するけれど)。もちろんそれぞれの描き方があって、そこがおもしろいし、一概にひとくくりにはできないかも知れないけれど、友人に言われ、気づいたことで改めて考えてみたら、こういうことかなあと思って。


そして自分が、なぜそういうのばかり知らず知らずのうちに選んでいるのかは、きっと(明確な答えにはなっていないけれど)、家族ってそういうものだよなあ、つまり、そんなうまくいくものじゃないんだよなあ、と納得したいからなのかなあと思った。