2009年12月2日

最近、何となく暗い印象を持たれそうな日記が多い。別に構わないのだけれど。ただ、そればっかり書いていたいわけではもちろんないので、今日は違う話。


帰り道、とても寒く、そろそろ朝晩の移動には手袋が必要になってきたみたいだ。いつも寄る喫茶店から出て、アパートに向かっていると、ふと、夜なのにやけに明るいと思い見上たら、満月が出ていた。雲がゆらゆらと浮かんでいて、薄いところは透けていた。雲がもこもこと分厚いところは影になっていて、つまり、あの雲の上に上ったら、月の光を浴びられるだろう。自分はあの空や雲が何色でできているか知っている。みるみるうちに雲がどこからか流れてきて(発生して?)月はぼやけていった。しかし本当に明るかった。たぶん影踏みができるくらいだった。


月はぼやけたけれど、明るい夜の道を歩いて、アパートの前まで来たら、ごろんと何かが転がっていて、なんせ月明かりで陰影が強いから何だか分からず、ちょっと不気味で、遠巻きに見てみたら、キャベツだった。葉っぱが詰まっていて見るからに新鮮なキャベツだった。何なんだろう。満月の夜、アパートの駐車場に、キャベツ。よく分からないし、誰かが作るアート作品のようにも思えて、写真に撮ろうかな(アート作品ぽいからではなくて、ただ、この事態が変だから)、と思ったけれど、やめた。明日にはもうキャベツは無いと思う。