2011年9月9日

6月の日記にも書いた林先生のfacebook、最後の書き込みが「なんかさびしいよう」だった。そのとき自分は何をしていたのだろう。なんでこんなに胸が苦しくなるんだ。皮も骨も突き破って、体の真ん中を直接掴まれているみたいだ。また会えると思っていたといえるほど意識したものではなくて、先生が亡くなったから、いま、自分はそういう漠然としたものを持っていたのだと気がついた。大学1年と2年のとき、先生の授業を受けていた。興味深くて、自分の学科の授業は結構出ないこともあったのに、「青年心理学」だけは毎週出ていた。先生は何度か自身の大学生時代の話をすることがあり、3年修了の時点で数単位くらいしかとっていなかったことや、年下の学生たちに混じって体育の授業を受けたとき恥ずかしかったけどしだいに打ち解けていったとか、体を動かすのがすきだったとか、そういう話をしていたな。先生の低くてよく通る声や、服装の癖なんかを思い出して、なんとか忘れないように、記憶の端っこをつかんでいる。