2010年7月3日

「寝る前にお話を考えているんだよ。」
「実在の人物に役があってお話を進める。」
「面白くなってきたら、同じ場面を毎日見る。」
「疲れているときはお話を考えられない。」
「紙には書きとめていない。」
「朝、電車のなか。」
「その腕の傷はどうした。」
「これは高校生のときのもので、今のわたしにはどうすることもできないのです。」
「トウキョウソナタの最後、入試のシーンでケンジが弾く曲は萌の朱雀にも使われていたかな。」
「八日市場の駅の近く、古いマンションがあって、自分はそれに忍び込んだことがある。」
「人はほとんど住んでいなかったけれど、2階の通路を歩いた。」
「ある部屋の窓には明かりがついていて、ああ誰か中に居るんだと、しばらくドアの前に立っていた。」
「あのマンションは取り壊されたかもしれない。」
「今にも雨が降りそうな空の色だ。」
「僕はあの空が何色で出来ているか知っている。」
「僕の長所は、あの空が何色で出来ているか知っていることです。」
「しばらく夜空を見ていない。」
「そうではなくて、星を見ていない。」
「今の部屋から見える空は小さい。」
「窓は大きいほうがいい。」