2016年1月3日

いつもの海に行ってきた。
早仕舞いと聞いたので今日は先に喫茶店へ。
オーナーのおじさんに挨拶をして、いつものウインナーコーヒーをいただいた。
もうすでに日が落ちていたけれど、どうしても見たくてそのあと海に向かった。
今日は雲が多かったから、空が暗くなるのが早かった。

砂浜にはシェパード2匹を連れた男の人が居て、海に向かって「おーい」と何度も呼んでいた。
その先を見ると、波打ち際に何かの影があって、「ああ、犬がもう一匹、波の方で遊んで戻ってこないんだな。」と思った。
それで自分は砂浜を歩いた。
すると、そのシェパード2匹を連れた男の人が「すみません。」と声を掛けてきて、「なんか、波打ち際で人が呼んでるんだけど、見えます?」と聞かれた。
「え?」と思わず声に出して、さっき犬だと思った波打ち際のその影を見ると、どうやら寝そべった人っぽい(自分たちの場所からその影まで結構離れている)。
しかも波打ち際というか、波がくるたびにざぶざぶ頭から水をかぶっている。
さっきから「おーい」と言っていたのはその濡れている人だった。

これ、ヤバイやつ。

日が落ちていたからどんどん薄暗くなっていくし、砂浜は波打ち際まで100mくらいある。
近づいて状況を確かめた方がいいのかもしれないけど、結構怖い。
「人ですね、でも怖いですね。見に行った方がいいかな。」と言うと、「いや、近づかない方がいい。」と男の人は言う。
でも放っておくこともできないから警察を呼ぶことにして、そのあと10分くらいでパトカーとなぜか消防車が来た。
男の人に任せて自分は途中で帰ってきてしまったんだけど、帰りの車のなかであの波をかぶってた人のことをずっと考えていて、もしかしたら、自分みたいに海が見たくて行ったけど、波打ち際でぎっくり腰にでもなって動けなくなっちゃったのかな、とか思った。
だとしたら可哀想なことをした。
でも助けを求めていたら、「おーい」のほかに、「たすけてー」って言うんじゃないかな、とかも思った。

どうなったか分からないけれど、パトカーと消防車が来たから大丈夫だったかな。

んー、でも怖かったな。