2016年3月10日


nocturne
Oil on canvas
14.0x18.0cm
2016


大学の先輩が亡くなりました。
なんとなく、いつかまた会うこともあるだろうと、漠然と思っていました。
亡くなったと聞いて、よく意味が分からなかった。
変な感じです。
人がこの世からいなくなるということは、どういうことでしょうか。

先輩は来週から個展を開催することになっていたようで、それは予定通り開催されるそうです。
会場の一角に、友人たちが描いた小さい絵を飾る一角を設けると連絡がありました。
自分はある時期、個人的にその先輩と過ごす時間があったので、できるなら自分の絵も送りたい、と思いました。
それでここ数日その絵を描いていました。

自分のいつもの風景のなかで女の子が3人、手を繋いで踊っています。
なぜ女の子なのか、3人なのか分からない。
最初から描くことが分かっていたみたいに、筆が進んでいった。

昨日完成しました。
そうだからか、今朝見た夢に先輩が出てきました。
何か話をした気がするのだけど、思い出せない。
昔みたいに笑っていた。

目が覚めて、ぼんやりしていました。
これが喪失感でしょうか。
すぐ会えそうな気がするのに、もう絶対に会えない。
声が聞こえることは、もうない。